日本のボクシングの歴史と変遷について

日本におけるボクシングの歴史は古く、江戸時代末期にペリーが来航した際、同行していたボクサーが日本の関取と他流試合の形で行ったのが最初とされます。 その後も外国のレスラーなどが大道芸の一環としてボクシングを行った記録がありますが、スポーツとしての正式なボクシングが日本に定着したのは1921年に渡辺勇次郎日本拳闘倶楽部を設立したことに由来します。
ボディーブロー
それまでは大道芸の一種とみなされていたボクシングを国際的なスポーツと認識し、プロの育成に取り組んだ日本拳闘倶楽部の働きによって日本人ボクサーが次々と輩出されました。 その後、新団体が設立されるなど日本のボクシング界は隆盛を極めていましたが、第二次世界大戦によって幾人ものボクサーが出征し、ボクシング団体も活動休止に追い込まれました。 戦後の復興に伴い、日本のボクシング界も再び盛り上がることになります。終戦直後からボクシング団体が活動を再開し、国民的な娯楽として広く受け入れられました。1960年代には日本人ボクサーがオリンピックで銅メダルを獲得するなど、日本のボクシングが世界に通用するレベルに至ったことが示されています。 スター選手が幾人も誕生し、階級によっては日本人が世界チャンピオンになったこともありました。 現在では外国のボクシング団体と積極的に交流を深め、国際試合を開催するなど更なる知名度の向上が図られています。

ボクシングファンはボクシング界を活性化させる

ボクシング界
ボクシングの試合内容を理解して楽しめるファンが増えるほど、ボクシング界は活性化します。そういう意味では、ボクシングファンこそが、ボクサーを育てているといえるかもしれません。 ボクシングは、一見するとただ単に殴り合っているだけのように見えますが、ボクシングファンならボクサーの心理戦や戦略なども楽しめます。もちろん、ボクシングは奥深いスポーツですから、ボクシングファンといえど理解しづらい場面もあるかもしれません。しかし、少しずつ理解を深めていくこともボクシングの楽しみの1つです。 ボクシングへの造詣が深いファンが増えるほど、ボクシングの試合も充実したものになっていくでしょう。
サンドバッグ
ボクシングを見る目を養ったファンが増えれば、プロのボクサーとして恥ずかしい試合はできません。もし内容の薄い試合を何度も行ってしまえば、ファンが離れて、ファイトマネーが減ってしまうのです。一方、ファンが大勢いるボクサーほどスポンサーが獲得しやすくなり、ファイトマネーも増えるので、ボクサーのやる気も出やすくなります。 ボクシングファンとしてボクシング界を盛り上げたいのであれば、試合会場に足を運んで、良い試合には拍手を送るだけでも貢献になるでしょう。