ボクサーが苦しむ病気や怪我

ボクシングというと、激しく打ち合うスポーツであるため、怪我はつきものと言えます。 いくらグローブをつけていたとしても、相手に与えるダメージは強烈なものであり、ときには頭同士がぶつかることもあるのです。

そんなボクシングで起こりやすいと言われる怪我は、顎や鼻の骨折などが有名です。 しかし時として目に見えない部分で大きなけがを負っていることもあります。怪我の程度によっては、ボクサーの選手生命にもかかわることになるのです。

網膜剥離という目の怪我は、選手生命に直結する怪我の一種であり、多くの選手が恐れるものです。

現役時代には発症しなくても、時間の経過とともに発症するボクサー特有の病気があります。

試合で激しく脳を揺すられることにより、脳震盪を起こしてダメージを受けた結果、現役を引退した後何年も経ってから後遺症に悩まされるケースも珍しくありません。手足が震える・足元がふらつく・痴呆症のような症状が出るといった病気はボクサーに多く見られる症状です。

海外では1年間に行われる試合数が多く設定されていることがあり、試合数を多くこなした選手ほど、晩年こうした病気に苦しむ割合が多いとも言われているのです。